052805 ランダム
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ふぁんふぁんふぁ-ましぃ

+禁断の・・・+(4)


愛されない

僕よりカレンを選んだ

僕が一番って言ってたのに

もう、僕を愛してくれない



「秀様・・・・・」
「酷い、何てことするのかしら・・・・・」
「お坊ちゃま、オヤツをたべましょう」

皆、気を引こうとしている・・・・・・・・・・・・・



「うん」

微笑んで、僕はメイド達と階段を下りたが心の中では
カレンとお父様の事で一杯で、
もう自分が分からなくなっていた
そして膨れ上がる頬を感じていた

カレンは今何を思って何を感じているんだろう・・・

そのころ、


「カレンこれ何てどうだ?奇麗だろう?」

「・・・・・ぅっ、うん」


カレンに、ひときは花やかなドレスを着せていた
店の人々はカレンを気味悪がっていたが我慢して後ろで
カレンのドレスを整えていた。

「それはイヤなのか?」

「イヤじゃない・・・・・・けど」


金の髪がひときは奇麗に見えるドレスを着ていたが
カレンの心はドレスに向いてなかった

その時お父様の中で何かが切れていた


「カレン帰るか?」

「えっ?何で?」

「面白くなさそうじゃないか、他に何を望?」

「べ・・・別に面白くない訳じゃないけど・・・・・・・」

「女ならもっと喜ぶだろう?他に何が欲しいんだ?」

「欲しいなんて・・・そんな事思わないよ」


お父様はカレンが着ていた服を買った。


「買ってくれるの?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「?」


カレンは不思議に感じて馬車の中に乗った


「怒っているの?」

「何でだ?」

「だって、さっきと違うもん」

「怒る意味が分かってるのか?」

「私のせい?」


カレンは黙って外を向いていた



馬車は小刻みに揺れて、乗ってる人にも振動がきてまた不思議なかんじがした


「カレンは俺が嫌いか?」

「えっ?そんな事はないけど・・・・・・」

「じゃぁ、何故不愉快な顔をする?」


「そんな顔してないもん・・・・・・」


本当はお父様の方が不愉快になっていた

「さっきから不愉快そうじゃないか!!」

「?!」


行き成りお父様はカレンに抱き着いた


「やめて!何するの!!やめて」

カレンは動揺していた
親子ほど年が離れている男から抱き着かれて

「カレン・・・・愛してる・・・・・・」

「やめて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「おかえりなさいまし」


お父様達は帰ってきた

僕は少し意味ありげに

「おかえり・・・・・」と言ったが

「・・・・・・・・・・・・・・・・」


お父様は僕を無視して階段を登っていった。


やっぱり、僕を愛していなかったんだ・・・・
カレンが一番なんだ・・・・

そうだ!カレンは?!


「カレン?」


僕はまだ馬車からカレンが出てない事を気ずいて馬車を見に行った


「カレン?」



「うぅっ、うっ、」


馬車の中から泣き声が聞こえた・・・・・・

「カレン、いるの?」


「うっ、うぅっ・・・・・来ないで・・・・・・」

「カレン大丈夫?」


「お願い・・・来ないで・・・・・」


「どうしたの?」

「どうして・・・?どうして・・・なんで・・・・」


「カレン・・・・?」

僕は思わず馬車の中を見た、

「!?カレン!!!」

馬車の中に居たのは裸のカレンだった

「見ないで!!!」


どうして・・・・・・・?僕はその一言しか浮かばなかった

「どうしたの?」


「あの人が・・・・・・・私を・・・・・」


あの人・・


僕は上に着ていたタキシードをカレンにかけた

「ごめんね、カレン・・・・」

「うっ・・・何で誤るの・・・・」


僕は知らないお父様に気ずいた
メイド達のいっていた意味も何となく分かった気がして
思わずカレンに誤っていた
こんな小さいカレンに・・・・・


薄っすら霧が出てきた午後の事だった




+続へ+






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